アイトワ

知 る

アイトワ弐

2022.09.20〜現在

3月から駆け抜けてきた“愛に生きる”旅
三次と出会い、天祭と出会い

心の奥底で深く繋がり合うことのできる仲間たちと出会い
今までの旅のスタイルが変わりつつある。

「旅」はいつしか“暮らし”となり。
より深く、より静かに響いていく。

島の再生も含め、愛の音を奏でる中で
天と地と、自然と人を繋ぎ合い、響き合う。

島根県浜田。

三次の地で出会った、寺さんの主催する『TERRA FES 2022』

長年の夢を叶えた、寺さんの場にお邪魔して
撮影隊の一人として参加。

寺さんゆかりのアーティストや出店者さんたちが集まり
音を奏で、食を振る舞い、浜田の海を背にライブを行う。

心地よい風と共に、美しい音色が会場に響き渡り
想いのこもった食べ物やお酒や飲み物がその空間を彩ってくれる。

夢が具現化した、その”場“を心ゆくまで堪能しながら
その場を作り上げている1人1人に想いを馳せシャッターを切る。

参加者1人1人の寺さんに対する想いを感じた時間。
寺さんの温かく笑顔溢れる人柄と比例するように、フェスは夜遅くまで盛り上がり

ベロンベロンに酔っ払った寺さんが宿泊者用の鍵を無くし
笑いの渦の中、幕を閉じた。

”あれから13年の時が経った“

13年前
清水十輝が音楽活動を始めた年。
竹内大策が現役の空手選手を引退した年。

5ヶ月前
三次の地で、2人に出会ってから重ねてきた時間を感じながら
2人の重ねてきた時間を通して、出会った大切な人たちが集まり
2人が奏でる”音“に心を寄せる時間。

これまでの13年を超えて
これからの13年に2人がどんな未来を描いていくのか。
そんなことを考えながら、一つ一つの瞬間を記録に残す。

これからも末永く続いていくであろう、2人とのご縁。
さぁ、またここから始めよう。

愛と感謝の活人空手”真義館“

麻山館長が築き上げてきた友愛、調和の道。
それを誰よりも強気想いで継ぎ生きる、大策さんが3年ぶりに主催した広島県大会。
幼稚園児〜中学生までが集まり、これまで続けてきた稽古の成果を披露する。

初めて、その場にお邪魔させて頂き
真義館が創り上げてきた愛と感謝の世界を体感する。

野次を飛ばすでもなく、相手を貶すわけでもなく
大会に参加する子供たちも、それを見守る親御さんたちも
目の前で闘う選手たちに精一杯の声援を送る。

闘う選手たちも、礼節を重んじながらこれまでの全てを出し切り
泣いて、笑って、一つ一つの瞬間に全身全霊でぶつかっていく。

たろう自身、テニスをしていた経験がみんなの姿に重なり
その純粋な姿に、涙が溢れた。

ついに、この時が来た。

前回、8月の無人島再生プロジェクト-島奏-では
前日まで、主催の美樹さんが屋久島入りをしていたこともあり
当日の準備含め、もうバタバタ。

“前回と同じ流れでいったらやばい。”

そう直感したたろうは、島奏が終わった直後から
島祭-SIMASAI-の準備を始める。

イベントの主催なんて、一度もやったことがなかったけれど。
一つ一つの項目を洗い出し、参加者一人一人にコンセプトを伝えていく。

何事も、話し合いが命だと
ことばの焚き火を経て思うようになったこともあり
とにかく、一つ一つ丁寧に話し合いながら進めていった。

準備期間中、つい良かれと思ってしていたことが
誰かにとって、大切な想いを踏み躙られる行為になると改めて感じる出来事があった。

その想いを、直接聴かされた時。

これまで、自分の本音を第一に
発する言葉も行動も決めてきた流れから

他者を思いやりながら、自らの本音を奏でていく
掻き鳴らすのではなく、奏で合う方向へ意識が変わったことを感じた。

自分にとっては、些細なことでも
誰かにとっては、とっても大事なことかもしれない。

そんな風に思ってはいても、
つい自分の望みばかり叶えてしまいがちだったけれど

この時を境に
より一層、相手の想いを一つ一つ置き去りにすることなく大事にしていこう
心の底からそう思えるようになってきた。

イベント当日。
これまで着々と準備してきた物事が、島祭という一つの流れに収束していく。

アーティストたちが自らの音を最大限、奏で合えるように。
そんな風に思いながら、映像監督としても
カメラを撮る手を一瞬も緩めることなく全力で駆け抜けた。

島の持ち主である伊藤さんの想い
お父さんを亡くし、島を継ぐことになる光波ちゃんの想い
2人の想いを受け取り、音を奏で応えようとするアーティストたちの想い
そして、何よりこの土地で生まれ育った美樹さんの想い

9月の台風の影響で荒れてしまった津久見島に
再び“いのち”を吹き込んでいく。

たろう自身
8月にこの島で出来た楽曲「アイトワ」を奏でさせて頂き
この土地が、どうも他人事に思えない中で

3年をかけて、地球にとって大切な“音”を残していこうと思う。

旧志和地小学校。
誰も通わなくなった廃校を舞台に行われた“ミツツキフェスティバル2022”

島祭-SIMASAI-が終わったその足で広島県に入り
主催・ヤマネシンジの想いを受けて

TOKIくんの「学校には行きたくなくなった」を
体育館で撮影することに。

“新しい三次の原風景を残したい”
“静寂の令和の叫びを”

そんなテーマを受け取り制作。
大切なのは、そこに純なる「想い」があるかどうか?

たった1人にしか響かなかったとしても
そのたった1人に、これからも届け続けていたい。

北海道札幌にある、芸術の森公園。

島祭-SIMASAI-にも参加してくれた、中田雅史が主催する“今心Child2022”
縁あって、美樹さんと共に北海道へ。

今回のたろうの目的は、「ただイベントを見続けること」

主催側の想いが、現実どのように反映されているのか?
大御所たちの音を感じ、AsumiさんやTOKIくんの音を感じ
スタッフたちの動き、イベント全体の様子をただ観察する。

9月/イマジンフェス2022、10月/島祭-SIMASAI-2022、11月/今心Child2022

それぞれのイベントで、それぞれの在り方があり
しっかりと反映されているところもあれば、そうでない部分もあったりして。

そんな中で、たろうが大切にしたい想い。
「1人でも多くの人に」ではなく「たった1人のあなたに」

ただ一点に集中していくことで、自ずから響き渡っていくような。
そんな生き方を貫いていきたい。

“100年、1000年先まで残り続けていく想い”

「1111」
それは、新たな始まりを響かせる合図。

静岡・山梨の地にて、美樹さんが会長を務める
NPO法人日本ボディスタイリスト協会のリトリートに参加。

その傍で、島再生のシンボルとなる塔制作のメンバーと初顔合わせ。
美樹さんから始まった、津久見島での物語。

100年先、1000年先まで響き続ける音を残したい。
そんな美樹さんの想いに共鳴し、時を超えて仲間たちが集まっていく。

きっと、この日のことをこれから何度も人々は思い出す。
島の物語を通して、完成した月見塔を見上げながら
祈りと共に、大切な想いを残し続けた人々の姿を。


すべてを手放して、見えてきたもの

”愛に生きる“旅を通して、見えてきたもの

「愛と繋がり」
「差し出すこと/受け取ること」
「ただ存在することへの感謝」